成長戦略の実現のカギ
2013.02.22
すでにアベノミクスを構成する3本の矢のうちの2本、政府の大型補正予算や日銀によるインフレ目標2%の導入などがすでに動き出しています。今後の注目は、いわゆるカンフル剤的なこうした施策が効いているうちに、3本目の矢である「民間投資を喚起する成長戦略」を軌道に乗せ、企業収益や賃金などの実体経済に波及させられるかにあることは異論がないでしょう。
成長戦略×薬事法改正?
ただ、こうした規制緩和は、各省庁や業界団体の利権が絡みあっていることが多いのが実状です。実現の成否については、一にも二にも、安倍首相の強いリーダーシップにかかっているといえるでしょう。
キーとなるのは自治体と企業の連携
こうした地域発の成長戦略を進めるうえでも、課題はもちろんあります。そのひとつに、情報の収集・発信があげられます。
例えば、地域の成長を担う企業に対し、自治体が提供できる施策や検討すべき施策は多くあるはずですが、自治体と企業の連携は一部にとどまり有効に機能していないことが見受けられます。
また、届けたい情報を求めている先に届けられないというジレンマを抱えている自治体は少なくありません。自治体と企業が連携を今以上に強め、情報をスムーズに流す仕組み作りは、成長に向けたカギの1つといえるでしょう。