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  • 激戦区で差別化するには~食のマッチング

2014.01.28

 近年、地域で人気の食品・食材について販路開拓や商品開発を目的として大都市圏のバイヤー(仕入担当者)に紹介する食のマッチング事業(商談会)が自治体や団体により活発に展開されています。
 特に、大消費地を抱える首都圏では、百貨店・デパートでは催事として地域物産展の人気が高く、食品フロアでも全国各地の様々な食材を扱っています。
※イベントは終了しています
 また、大手流通のバイヤーも集中しており、ビジネスチャンスを秘めています。ただし、東京においては同種のマッチングイベントが頻繁に開催されており、その多さゆえに差別化に悩まれている関係者の方も多いのではないでしょうか。帝国データバンクでは、こうした商談会の運営について事務局業務を受託、この1月22日(水)には秋葉原(東京都千代田区)で開催された「2014 食の商談会 in 東京」(主催:四市連携地場企業販路拡大推進事業実行委員会 < 鹿児島市、熊本市、福岡市、北九州市 > )をお手伝いさせていただきました。

 事務局としての運営を通じて、商談会で重要と感じたポイントをいくつかご紹介します。

出展企業へのきめこまやかなサポート

 こうした商談会に初めて参加する企業は、期待とともに不安も多く抱えています。参加企業に対して、事前に勉強会を開催し、パンフレットの作成方法、バイヤーと接する際の心構えなどを学んでいただくことが大切です。
 事前サポートだけではなく、商談会開催中や終了後にさまざまな企業からアプローチがあることを想定し、与信管理の面から新規企業と取引を開始する際の注意点等を学んでいただく、来場者の属性分布データ(売上高など)を提供する、といったアフターフォローを含めた出展企業へのきめこまやかなサポートも重要なポイントです。

確実に面談できるバイヤーズデスクの設置、商談会の成果を地域企業へアピール

 自治体ホームページ、関連業種へのダイレクトメール、既存取引先への案内だけではなく、BtoB サイトや情報発信サイト、メールマガジンなどを有効に活用した多彩な切り口での集客が重要です。また、会場ではバイヤーズデスクの設置など時間を設定し、確実に出展企業と個別バイヤーが面談し商品をじっくりと説明できる機会の設定が大切です。

 地域外での商談会への出展は、企業にとっての費用負担は少なくありません。出展企業がなかなか集まらないという事例も聞きます。商談会の成果を地域企業に具体的にアピールすることは、興味を喚起し、次の新たな参加企業の掘り起こしにつながります。同時に、出展企業の顔ぶれのマンネリ化防止にもつながるといえるでしょう。
 また、幅広く出展候補企業をピックアップするため、企業データベースから、業種や扱い商品など企業属性にもとづいて抽出するのもひとつの方法です。

 今回ご紹介したポイントは、開催側からの視点ではありますが、同種のイベントが多いなかで、こうしたポイントを確実に押さえていくことが成功のかぎになるのではないでしょうか。

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