“春水堂”“Gong cha”――データで見る、第二次タピオカブーム
2019.05.24
フォトジェニック・インスタ映え需要を捉える
ミルクティーの中に沈殿する黒や白の玉。大きめのストローで吸うことにより、飲み物の“美味しさ”と玉の“食感”がマッチし病みつきになる。何の話かというと、今、若者を中心に人気が集まっている“タピオカドリンク”だ。1990年代にブームとなり、一時は下火となったものの、近年そのブームが再燃しているという。
背景の一つには、台湾スイーツの人気が高まっていることがある。台湾スイーツは、王道の“豆花”や口のなかでフワッと溶ける“雪花冰”などが有名だが、“タピオカドリンク”もその一つ。販売している商品はカラフルで、若者言葉でいうところの“カワイイ”飲み物が多い。また店舗は総じて“シャレ”ており、いわゆるフォトジェニックに敏感な若者が足しげく通っているようだ。そこで今回はこのタピオカブームを、データを用いて調べてみる。
業績・店舗数はドンドン拡大中
帝国データバンクの信用調査報告書ファイル「CCR」と各社のHPを見ると、各社の店舗数は総じて増加傾向にある。例えば、(株)オアシスティーラウンジ(東京都港区)が経営する「春水堂(チュンスイタン)」。2014年10月は4店舗だったが、現在は13店舗にまで拡大した。また、上述の「Gong cha(ゴンチャ)」も、2016年3月までは原宿表参道店のみであったが、その後着々と店舗数を増やし2019年5月10日現在の店舗数は31店舗となっている(国内店舗のみ)。直近でも、4月26日には沖縄に沖映通り店が、5月10日には吉祥寺に2店舗目となるコピス吉祥寺店がオープンしており、積極的な店舗拡大が見受けられる。
業績と店舗数どちらも右肩上がりで推移しており、データで見てもタピオカ人気が顕著に現れた。
ブームはいつまで続くか?
しかし、海外を中心としたプラスチック製ストロー規制の流れには注視しなければいけないだろうし、ブームを一過性のもので終わらせないため、顧客に飽きられないような施策も考えねばならない。一顧客としても今後、各社でどのような取り組みがなされるのか注目している。
過去のYahoo!ニュースでのリリース記事はこちらからご確認いただけます。
https://news.yahoo.co.jp/media/teikokudb