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2019.07.22

~SUPPORTERS スポーツを支える企業~


卓球を通じて地域の活性化と社会貢献を! T.T彩たま×ウォータースタンド(さいたま市)

近年、世界のトップレベルで活躍する日本選手が登場してきたことで、その人気の高まりが顕著なスポーツのひとつが卓球である。一昔前では、地味なイメージの強かった卓球だが、老若男女幅広い層で楽しめるのが卓球の特徴ともいえ、卓球人口は増加傾向にあるという。昨年には、世界ナンバーワンの卓球リーグを目指して「Tリーグ」が開幕。がぜん盛り上がりをみせている。今回は、埼玉に本拠を置いているTリーグチームのT.T彩たま、および、チームを応援している企業の1社、ウォータースタンドの取り組みを紹介する。 (大宮支店情報部)

ついに誕生したTリーグ

Tリーグは、日本卓球協会承認のもと、世界一の卓球リーグを目指してつくられた。運営法人は一般社団法人Tリーグ。法人の設立は2017年4月で、初代チェアマンは日本人プロ卓球選手第1号にして、日本卓球協会の理事を務める松下浩二氏。また主要幹部として、卓球人気に火を付けたといっても過言でない、あの福原愛氏が理事に就いている。世界一の卓球リーグ構想は、設立の10年ほど前から練られていたとされる。リーグ実現の運びとなった背景には、前述の福原愛氏をはじめ、世界で戦える“強い”選手たちが登場してきたことが一因としてあったといえよう。現在、Tプレミアムリーグとして男子4チーム、女子4チームの計8チームがあり、2018年10月に初年度リーグ戦が開催された。今後は、トップレベルから趣味で楽しめるチームなど、各カテゴリーに分けて組織化を進めていくとしている。

T.T彩たま立ち上げ

柏原哲郎社長
このTプレミアムリーグのうちのひとつが、今回紹介する「T.T彩たま」である。当初のチーム名はテーブルテニスの頭文字を取って「TTさいたま」だったが、埼玉を「彩の国」と表すことが多いこともあって、「彩」を使ったT.T彩たまとした。運営法人も同名のT.T彩たま(株)で、現在さいたま市浦和区に本社事務所がある。代表取締役の柏原哲郎社長(写真)は、高校時代インターハイの団体戦で3連覇を果たした卓球の名選手。大学時代も当時の強豪、明治大学で腕を鳴らした。

T.T彩たまを立ち上げたきっかけは、Tリーグチェアマン・松下氏からの要請だった。「彼とは大学時代の同級生で、30年以上の付き合いです。Tリーグ構想については当然私も知っていましたが、彼からの誘いがあり、『卓球を通じて埼玉に貢献したい』という気持ちもあって引き受けることにしました。また、卓球人気が上がっているなか、『やるなら今しかない』という感じもありましたね」(柏原社長)。ただ、何もないところからのスタートで、最初のうちは苦労も多かったという。

スポーツと水は縁がある

本多均社長
そんななか、思いがけない出会いが待ち受ける。T.T彩たまのスポンサー、正式にはトップパートナーとなるウォータースタンド(株)(以下、WS社)との出会いである。WS社の代表取締役である本多均社長(写真)は、総合型地域スポーツクラブである、「NPO法人さいたまスポーツクラブ」の理事長を務めており、地域スポーツの振興には熱い想いのある人物。2018年6月、T.T彩たまの練習場であるさいたま市の「SSCあすも」でばったり出会い、その場で即諾。柏原社長も「ビックリ!」だったという。

WS社は1969年3月の設立。浄水器のレンタルを中心に、ボトルウォーターの販売などを行っている。T.T彩たまのトップパートナーとなるタイミングで商号を現在の「ウォータースタンド」に変更、社名のとおり“水”を扱う会社だ。前述のとおり、スポーツには関心の強い本多社長だが、以前よりJリーグ・浦和レッズのオフィシャルスポンサーになっていたほか、県内複数のスポーツクラブと関わりを持つ。こうした経緯もあり、「スポーツと水とは縁がありますから」という本多社長。これも運命的な出会いであったということか。

環境問題、そして、地域に貢献

現在、T.T彩たまのトップパートナーはWS社のほかに、あいおいニッセイ同和損害保険(株)がある。今回WS社は、通常のスポンサーとしての広告、宣伝に加え、別の目的やねらいもあるようだ。「今、環境問題のひとつであるマイクロプラスチック削減は喫緊の課題です」(本多社長)。この問題で、我々に身近なのがペットボトルである。“脱プラ”活動が世界的に進められているなか、ペットボトル削減も取り組まなければならない重要な課題だ。WS社ではマイボトル推進活動も積極的に行っており、今回のT.T彩たまの話をきっかけに、チームマスコットを描いたオリジナル水筒をチームに提供した(写真)。「他のチームはペットボトルでも、T.T彩たまの選手はこの水筒を使って水分補給しています」と本多社長は笑顔で語る。WS社とT.T彩たまは、マイクロプラスチック問題にも貢献するというわけだ。

もうひとつ。スポーツを通じて地域に貢献すること。前述のさいたまスポーツクラブの目的のひとつに、「スポーツを通じて地域のコミュニケーションに寄与する」ことがあるという。また、子供達の健全な育成にはスポーツは欠かせないというのも本多社長の持論。さらに、学生時代まではスポーツをやっていたが、社会人になって全くやらなくなってしまったという人が多いのも事実。こうした人々のスポーツ活動の受け皿として、地域のスポーツクラブの果たす役割は実に大きいといえる。T.T彩たまの理念も「卓球を通じて埼玉県に貢献する」ということだけに、WS社、そして本多社長の考えにフィットしているということになる。Tリーグの理念のひとつにも、「どの地域の誰でもが『参加できる』『関われる』世界一開かれた地域密着型リーグシステムの実現」というのがあり、このあたりも本多社長が目指すところと合致したといえるであろう。

右肩上がりの卓球人気

卓球人気は今や急上昇中といわれる。柏原社長も「右肩上がりに伸びている」と、その人気ぶりを強く実感しているようだ。今、なぜこれほどまでに卓球が熱いのだろうか。まず、世界レベルで戦っている選手の登場は大きいだろう。それも男子・女子ともに日本はレベルが高いことから、当然ファンの層も広くなっている。また、他のスポーツに比べ手軽、けがが少ないといった特徴があり、子供からシニア世代まで、まさに老若男女がプレーできるのは魅力のひとつになっているのかもしれない。
実際、卓球は健康寿命の延長に効果があると多方面で認められているという。そして、「人気が人気を呼ぶ」といったように、卓球の面白さ、素晴らしさが徐々に認知されるようになって、さらに盛り上がりに拍車がかかっているのだろう。その手軽さゆえに、未経験者でも「ちょっとやってみたい!」という人が増え、卓球に対する見方に変化が起きているとのことで、「(昔の地味な)イメージが変わってきているような気がする」と柏原社長は話す。

「試合でもイベントでも人の集まりがすごい」(柏原社長)。Tリーグが開幕し、その人気の大きさに手応えを感じている様子だ。国内500万人といわれる卓球愛好者の数。現状ではもっと増えていることだろう。

チームの活躍が地域の活性化へ

ただ、課題もある。まず、指導者不足。とりわけ、学校の部活動における卓球の指導者不足は指摘されることが多いとのこと。今後、部活動は練習時間の制約の問題が生じてくるので、代わりの練習時間の確保といった面からも、地域のスポーツクラブへの期待は高まってくることが予想される。そして、選手の育成、強化はもちろんのこと、指導者養成もTリーグの重要な役割となっていくであろう。次に、練習場の不足。「(卓球を)やるところがない!」といった声は少なからずあるようだ。これは需要と供給の問題で、卓球人気が高まっているがゆえに生じていることともいえ、これは“うれしい悲鳴”といったところだ。

スタートしてまだ日が浅いこともあって、克服すべき課題はあるとはいえ、卓球人気上昇の波に乗りながら動き出したTリーグ。この上昇機運を維持し続けるためには、今回紹介したT.T彩たまのような地域のクラブの活躍と、それを支える応援者の積極的な関与が欠かせない。柏原社長は「埼玉県から世界チャンピオンを出したい」と意気込む。一方、WS社の本多社長は「スポーツを通じた地域貢献、そして社会的課題の解決がひとつのビジネスになる」と説く。Tリーグの理念に込められた地域密着型チームの実現を通して、さらなる地域活性化と卓球界の盛り上がりを期待したい。
T.T彩たま株式会社
■TDB企業コード:271161114
■法人番号:9030001010284
■チーム名 T.T彩たま
■代表取締役 柏原 哲郎 氏
■所在地 さいたま市浦和区仲町2-5-1
     ロイヤルパインズホテル浦和B1
https://tleague.jp/team/tt-saitama/

ウォータースタンド株式会社
■TDB企業コード:270256993
■法人番号:5030001004348
■代表取締役 本多 均 氏
■所在地 さいたま市大宮区桜木町4-463
https://waterstand.co.jp/

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