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  • 卒業試験!|財務会計のイロハのイ

2023.01.24

初心者向けシリーズ「財務会計のイロハのイ」 Vol.41

ついに最終回となりました。穴埋め形式の総まとめテストとなっていますので、自分がどこまで理解できているかを再確認してみましょう。もし理解が不足していると感じる部分があった場合は、ぜひイロハのイを見直してみてください!
約1年半にわたって連載しました、「財務会計のイロハのイ」をお読みいただきありがとうございました。今回は二人の会話の一部を【①】といったように、敢えて伏せています。最後に回答を示していますが、ぜひ、簡単なテストを受けるような気持ちでトライしてもらえると幸いです。

先輩社員「長らく財務分析基礎編のレクチャーの受講、お疲れ様でした。簡単にクイズ形式でおさらいをしていこうと思います」

新入社員「少々緊張しますが、しっかり復習したつもりです!よろしくお願いします」

先輩社員「では、まずは代表的な効率性分析として、回転期間。そうですね、売上債権回転期間の求め方は、もちろんわかりますよね?」

新入社員「はい。つまり売掛金や受取手形といった売上債権を【①】で割って求めるんですよね」

先輩社員「正解です。特に【①】比を用いた分析は、他の勘定科目のバランスを見るときにも有効だとお話ししましたよね。では、売上債権回転期間と棚卸資産回転期間の合計を受取サイクル、仕入債務回転期間を支払サイクルとしたとき、この両サイクルの差で求められるものは何だったでしょうか?」

新入社員「『受取サイクル-支払サイクル』で、差が正の場合は【②】、負の場合は【③】でしたよね?資金繰り構造の良し悪しを見極める手法でしたね」

先輩社員「そうですね。【②】が特に大きかったり、年々増加してバランスが悪くなっている時は、資金繰り構造が不利な状況へ悪化している可能性がありますので、注意が必要でしたよね」

新入社員「はい。架空の売掛金や在庫があった場合も影響してきますので、この考え方はよく覚えています」

先輩社員「では、資金繰りを見極めるための帳票として、キャッシュフロー計算書についても確認してみましょう。キャッシュの動きを色分けしている、と紹介しましたが、3つの区分は覚えていますか?」

新入社員「それもしっかり覚えています。本業によるキャッシュの出入りである【④】活動によるキャッシュフロー、固定資産や有価証券の売買等によるキャッシュの出入りである【⑤】活動によるキャッシュフロー、借入金の増加・減少等によるキャッシュの出入りである【⑥】活動によるキャッシュフローでしたよね」

先輩社員「いいですね。では、【④】と【⑤】を合算したものを、何と呼ぶでしょうか?」

新入社員「【⑦】キャッシュフローですよね。連続期をチェックして、続けてマイナスになっている時などは特に注意を払いたいシグナルだと学びました」

先輩社員「キャッシュフロー計算書を見るときの重要ポイントも覚えているようですね。では、決算書の種類として、このキャッシュフロー計算書、また決算書の根幹的な役割を担う貸借対照表と損益計算書以外に、純資産の動きを示す帳票を何と呼ぶか覚えていますか?」

新入社員「はい。ちょっと漢字の羅列で覚えにくかったですが【⑧】ですよね?」

先輩社員「そうでしたね。ちなみに、その純資産の部の3つの区分も覚えていますか?」

新入社員「まずは、純資産の部の中核で、資本金や利益の積み重ねである繰越利益剰余金を含む【⑨】と、権利行使によって約束した価格で株式を買うことができる【⑩】。また、その他有価証券の評価差額が計上されることがある【⑪】でしたよね?」

先輩社員「そこまでしっかり覚えていれば、基礎的な決算書の構造、そして財務分析をするときの知識も備わっているんじゃないでしょうか。合格としましょう!基礎講座は以上になります。お疲れ様でした。最後に感想をもらえますか?」

新入社員「色々とレクチャーありがとうございました。当初は苦手意識もありましたが、一歩ずつ着実に学んでいくことで、決算書や財務分析の面白さや意義が理解できました。ただ、これらはまだまだ入り口だということもわかりました。積極的に決算書を見て、自分で考え、道筋をたてることを心がけていきたいと思います。改めて、今日から新しいスタートです」

ポイントの整理

新入社員の会話文で伏せていた回答は以下の通りです。全問正解できましたでしょうか?
①月商 ②必要運転資金 ③余剰運転資金 ④営業 ⑤投資 ⑥財務 ⑦フリー ⑧株主資本等変動計算書
⑨株主資本 ⑩新株予約権 ⑪評価・換算差額等

◆関連コラム

索引に便利なまとめ回はこちらから
「財務会計のイロハのイ」 Vol.15:決算書基礎と貸借対照表のおさらい(索引回)
「財務会計のイロハのイ」 Vol.29:損益計算書と財務分析基礎のおさらい(索引回)

STORY

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