建設業の時間外労働に関する動向調査(2023年8月)|TDB特別企画レポート
2023.09.26
建設業の時間外労働、業種間でバラツキ
~「はつり・解体工事」や「内装工事」で時間外労働が大きく増加 ~
帝国データバンクが月次で集計している時間外労働の状況調査では、2023年8月時点の建設業の時間外労働時間DI は48.8となっており、2カ月連続で上昇した。建設業全体の時間外労働時間DI[1]は50を下回っているが、「はつり・解体工事業」(54.4)や「内装工事業」(52.4)などでは時間外労働時間が大きく増加している実態が表れた。企業からも「更新事業を中心に民間の設備投資が好調」との声があがる一方、「工事単価が下がり気味になっている」など、価格競争の激しさは依然として続いている。
帝国データバンクの試算によると、7月および8月の所定外労働時間は前年同月より0.2~1.6%程度減少したと推計される。建設業では2024年4月から時間外労働の上限が罰則付きで規制されるため、適正な人員の確保、人手が不足するなかでのさらなる事業効率化が必要となってくる。
[1]時間外労働時間DIは、前年同月と比べて時間外労働時間が「非常に増加した」~「非常に減少した」までの7段階で質問し、算出している。DIは0~100の値をとり、50より高ければ増加、低ければ減少を表す。
※調査期間は2023年8月18日~8月31日。調査対象は全国の建設業4,876社、有効回答企業数は1,798社(回答率36.9%)。なお、時間外労働に関する調査は2002年5月より毎月実施しており、今回は2023年8月の結果をもとに取りまとめた
※本調査における詳細データは景気動向オンライン(https://www.tdb-di.com)に掲載している
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2023年9月26日 建設業の時間外労働に関する動向調査(2023年8月)