主要上場建設会社53社の受注・業績動向調査|TDB特別企画レポート
2023.12.27
アフターコロナで受注高6.9%増、官・民ともに伸び
~資材高や人件費の上昇で、粗利益率は微減~
はじめに
アフターコロナにおいて、首都圏の再開発や物流施設、データセンター、半導体関連工場など民間の大型設備投資が増加する一方、人手不足が深刻化しており、「受注したくても人繰りがつかず、受注できない」という声も多く、建設コストも上昇している。2024年4月以降は、残業時間の上限規制が建設業者に適用される、いわゆる“2024年問題”に伴い、さらなるコスト上昇も見込まれ、人手と利益の確保が課題となりそうだ。
帝国データバンクは、国内の主要上場建設会社の2023年度第2四半期の決算短信から、単体ベースの受注高とその官・民比率、および連結ベースの売上高、売上総利益率について調査・分析した。調査対象は主要上場建設会社53社。
■前回調査は2021年6月25日、前々回調査は2020年12月21日
■なお、(株)竹中工務店(未上場、大阪市中央区)は、売上規模を勘案し調査対象に加えた
調査結果
2 受注高の内訳(官・民)が判明した31社の「官公庁工事」受注高は、前年同期比15.3%増の1兆1844億300万円。「民間工事」受注高は、前年同期比5.4%増の3兆6266億4500万円。官・民ともに増加した
3 53社の売上高合計(連結ベース)は、前年同期比12.3%増の8兆6064億9300万円
4 53社の売上総利益率(連結ベース)の平均は10.3%となり、前年同期比0.2ポイント減となった
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