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  • 階層別教育研修を考える(新入社員研修編)

2014.02.24

 2014年も、あっという間に2ヶ月が過ぎようとしています。
各社の人事ご担当者様は、そろそろ「新入社員研修」について、具体的な内容を固めていらっしゃるのではないでしょうか?

 私共グローネス・コンサルティングは、教育研修会社として長年にわたって、企業内教育研修をご提供してまいりました。本コラムでは、微々たるものではありますが、私共の経験からくる「教育研修の在り方」について、述べさせて頂きます。
 第一回は、1ヶ月後に控えている「新入社員研修」についてです。
 そもそも、どうして新入社員研修を実施するのでしょう。
 一般的に、新入社員研修の狙いは、以下のようなものとされています。

1. 企業人としての意識、基本行動を修得する
 ・仕事に臨む態度と基本知識
 ・人間関係における基本姿勢
2. 成果に結びつける意欲と行動を身につける
 ・チーム活動における主体的な行動と自主性
 ・自らの個性と影響力の発揮

 名刺交換や挨拶などのマナーはともかく、仕事への責任感や人間関係への姿勢などは、残念ながら、一朝一夕に修得できるものではありません。
 こうした「意識」については、仕事の中で、上司や先輩から叱られ、成功と失敗を繰り返し、やがて自らを振り返った時に「身についていた」と気づくものなのです。
(表)学生とビジネスパーソンは違う・・・
 では何故、企業はコストを払ってまで、新入社員研修を実施するのか?極端な話ですが、新入社員研修を実施せず、4月1日からいきなり現場に配属し、OJTに全てを任せたとしても、新人は育っていきます。

 しかし、社会人として最も重要な、1年目~3年目までの成長速度と定着率には、明確に違いが出てきます。いわゆる「学生気分」で、スタートをしてしまうからです。新人研修の真の狙いとは、「学生」と「ビジネスパーソン」との”ルールの違い”に気づかせることにあるのです。

 右の表のような「新しいルール」に早く気付けば、意識や行動が変わります。例えば、学生とビジネスパーソンでは、時間への考え方が大きく違います。
 学生は「積み上げ」で考えますが、ビジネスパーソンは「逆算」で考えます。
 評価項目も違います。「一生懸命に努力した」は、ビジネスでは評価されません。
 努力はもちろん大切ですが、「結果を出した」が最も評価をされます。

 新入社員研修では、こうした「ルールの違いに気づかせる内容」が大事です。
 次回は、具体的に「新入社員研修の内容」について、考えていきたいと思います。

株式会社グローネス・コンサルティング
代表取締役 為広雅夫

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