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  • 「営業・本物のクロージング~反論に対する解決方法」

2014.09.02

 カレーショップでの出来事、店員がお客様に対しカレーの辛さのトッピングの注文を聞いています。

店員A:「辛さは普通の辛さでいいですか?」
お客様:「はい、普通の辛さでいいです」(人はYESと言いやすいので普通の辛さで良くなる)

店員B:「辛さ1~9まで選べますけど今日はどちらになさいますか?」
お客様:「そうだな、今日は少し辛い3にチャレンジしようかな」(※辛さのトッピングは客単価の向上つながります)

店員AとBを比べるとBの方が客単価向上に貢献しています。
オーダーの取り方一つにおいてもツボとコツがあるのです。(注文 = お客様に対する質問の仕方で売り上げが大きく左右します)

Aの質問 辛さを変えるかに対する答えは 「YES」「NO」のどちらか?
Bの質問 辛さを1~9まで選べるとどれかを選びたくなる(心理)

質問によって売上、成果が変わるのであればあなたはA,Bどちらの質問をスタッフにさせますか?
経営者であるあなたや、スタッフが質問力をマスターすると売上、成果が大きく変わるのです。

反論の解決方法

 契約の段階になって契約書にサインしたがらない理由は大きく分けて約10個です。
(10個の詳細は講座にて解説しています。)

相手が反論を言ってくる時の心理は
① 心を開いていない状態
② 今のままで良い状態
③ 購入意欲はあるが迷っている状態

もし 「①心を開いていない状態」の場合は、顧客の心を開く事を意識してみて下さい。心を開くには「安心」「反応」「承認」です。(コラム「営業成果を出すためのセールストレーニング~心の扉を開く」(2013.12.17)参照)コラム
「②今のままで良い状態」の場合は、相手の問題意識を引き出すように質問して下さい。
「③購入意欲はあるが迷っている状態」の場合は、商品を採用した場合の効果や成果をイメージさせて下さい。

そして反論の解決で最も重要なのは、「相手の言葉に対して言葉で反論しない(戦わない)」こと。

マーケットが安定していた時代の反論は、「Yes(そうですね)But(しかし・・・)」で良かったかもしれません、しかし、経済やマーケットが不安定な時代の反論解決は、「Yes(そうですね)Ⅰf(もし・・・)」と時代と共に変化させる必要がありそうです。

Butを使い言葉と言葉で戦うと相手(顧客)を否定する事につながり、否定された顧客は「心の扉が閉じ」あなたのメッセージが伝わらなくなります。
想像してみて下さい。
あなたが話した言葉を否定されたらその相手のメッセージをもっと聞きたいと思いますか?自分を否定した相手のメッセージは聞きたくないものです。

また、顧客の言葉の真意(出処)に興味を持ってください。その言葉は「反論」なのか「断り文句」なのか?

「反論」の場合

 こんな経験ありませんか?
買う事を決めているネクタイをレジの店員に「これに合いますかね?」と聞いてしまうあの感覚です。ただ単に少し甘えているだけなのです。
(NGな対応)店員「似合うかどうかはお客さまの好みでそれぞれですから・・・・」
そんな時は「もちろんお似合いですよ」と相手に少し勇気付けしてあげて下さい。

「断り文句」の場合

 相手の言葉の真意は何なのか? 
「今予算が無い」「タイミングが悪い」「良く検討させてほしい」などの言葉は何故出てきたのでしょうか?
自分自身の「あり方」を見直してみて下さい。
(例えば)本当に予算が無いのか? → 予算の問題が解決できれば契約なのか? → 予算が解決できても契約にならない場合 → 他に問題がある事に気づいて下さい。

「反論」が本物だった時、その反論を解決する事が出来れば7割が契約です。

相手から出た言葉は「反論」か?「断り文句」なのか?を良く見極めてみて下さい。

株式会社オーシャンズ
代表取締役 三井 裕

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