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  • 「営業・本物のプレゼンテーション5」

2015.04.09

 【必要なものは営業力それとも・・・・】

 オフィス近くのカフェにて、コーヒーを数点買い両手がふさがったまま大きく重いドアに向かう。
両手がふさがっている私が腰でドアを開けようとしたその時、カフェのスタッフがドアを開けてくれたのです。
 何気ないカフェのスタッフの行動に少しの感動を覚え、笑顔でお礼を言ってカフェを後にしました。

「人間力」

 数日後、同じカフェにて別のお客様が、両手に荷物を持ちドアに向かった所、またもやスタッフの方が駆け寄りドアを開けたのです。しかも先日のスタッフとは別のスタッフが・・・。お客様もスタッフも笑顔でした。

 友人夫妻が車の整備にディーラーを訪れた際の出来事、整備用のつなぎを着た整備の方が作業終了後に丁寧に説明をし、そして奥様の素朴な質問にも笑顔で答えてくれたそうです。
 帰り際に展示車に目を止めると、「10分位あれば試乗してもOKです」とまた笑顔で声をかけてくれたそうです。

 友人夫妻は試乗後に整備士の方に見積を送ってもらえるようお願いしたそうです。もちろん買い換えのつもりもなく、点検で行っただけなのに、そして営業もされていないのに・・・

 両者に共通しているのはスタッフの人としての魅力すなわち「人間力」なのかもしれません。
皆さんならば同じ商品なら、誰から購入しますか?

「お店やスタッフの魅力を引き出すには」

 上記のお店やスタッフと巡り合ったあなたはこのことを誰に話しますか?
そしてその話を聞いた方は、その店にどんな印象を持つでしょうか?

 きっと同じ商品を買うならば上記のスタッフのいるお店に行きたいと思うでしょう。
ではそのスタッフをいかにして育てるのか?

 最近、良いスタッフが育たない。すぐに社員が辞めてしまうなど人材に関する悩みをよく耳にします。
経営者は人材が育たない、辞めてしまうのは何故なのか?よく考えるべきなのではないでしょうか。

 一つのヒントは、大学のアメリカンフットボール部を弱小チームから日本一のチームに変えた名将の戦略です。それは、4年生より1年生を大切にしたのです。大学体育会の場合4年生が神様的な存在ですが1年生を神様として扱い、1年生のするべき仕事を4年生が受け持ち、1年生がすることを徹底的に承認しほめて育てた結果、1年生は普段の能力以上の働きをしたそうです。

 これを「ピグマリオン効果」と呼び、人は期待される通りの成果を出す傾向の表れとされています。

 「スタッフの成果を」と悩む前に、「スタッフを徹底的に承認すること」が人間としての魅力を育てるツボとコツなのかもしれません。
 

株式会社オーシャンズ
代表取締役 三井 裕

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