「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 傾向データ分析編|TDB特別企画レポート
2023.09.13
「輸入小麦」価格引き下げ
~パン・菓子1900品目で値下げ可能性~
小麦価格下落の値下げ 実現は早くとも24年以降になると予想
一部の食品では、既に小麦価格の下落で値下げが実施されたケースもあり、「値下げ」の動きが今後広がる可能性もある。ただ、足元では物流費やプラ製包装資材などでコスト増が続いているほか、パンや菓子製品では砂糖など副材料の高騰が続いている。また、高止まりしている電気・ガス代の動向、1ドル=140円台で推移する円安水準の長期化も加わり、原材料価格の下落を理由とした値下げは僅かにとどまっている。食品メーカー各社では小麦価格下落による製品価格への反映について順次検討するとみられるものの、値下げの実現は早くとも24年以降になるとみられる。
[注]品目数および値上げは、各社発表に基づく。また、年内に複数回値上げを行った品目は、それぞれ別品目としてカウントした
値上げ率は発表時点における最大値を採用した。なお、価格据え置き・内容量減による「実質値上げ」も対象に含む
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