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  • 2024年正月シーズン「おせち料理」価格調査|TDB特別企画レポート

2023.12.26

TDB特別企画レポート|旬の話題を掘り下げてお届け

来年の「おせち」、平均2万6619円

~価格1000円アップ 「海鮮おせち」で割安感目立つ~

はじめに

おせち料理の平均価格は昨シーズンに比べて約1000円値上がりしたものの、値上げ幅はほぼ横ばいで推移した。一部の原材料で価格が高止まりするほか、資材価格の高騰も背景にコスト高は続くものの、中国の禁輸措置による国産水産物の在庫増や、ロシア産の国内市場流入による相場の下落といった要素も背景に、全体では値上げが抑制された状態となっている。
百貨店「松屋」が今年8月に実施した調査では、回答が得られた489人のうち約7割がおせち料理での節約を「意識しない」と回答した。4年ぶりにコロナ禍の行動制限がない正月を迎えるなか、年末年始の帰省需要を見込んだ大人数向けのおせちや、子どもの人気が高い和洋中おせちなど高付加価値おせちの売れ行きが好調との声も聞かれ、全体的なおせち商戦における値上げの影響は昨シーズンと同様「軽微にとどまる」と予想される。ただ、一部では低価格品への人気集中といった「値上げ疲れ」の動きもあり、来年以降、価格帯の二極化がさらに進行する可能性がある。

■全国の大手コンビニエンスストア・百貨店・スーパー・外食チェーン・日本料理店などのうち、前年と価格が比較可能なおせち料理を対象に調査を行った。比較対象は110社・ブランド。標準的な三段重、または3~4人前サイズの税込価格目
■前年と比較できないおせち料理(企業)があるため、一部22年時点と調査対象が変更となっている。なお、入れ替え対象のおせちについては21年に遡って価格を再集計しており、データの連続性には問題がない

調査結果

 高額おせちでも売れ行き「好調」 値上げの影響「軽微」も、価格帯は二極化進む
 来年の「おせち」、平均2万6619円 今年から1000円アップ、「海鮮おせち」では据え置きも

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