価格転嫁に関する実態調査(2024年7月)|TDB Business View
2024.08.28
価格転嫁率、過去最高の44.9%、
4.3ポイント上昇も業種間で格差広がる
~ 全く転嫁できない企業、1割を超える ~
はじめに
一方で企業にとっては、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、最低賃金の引き上げも控える人件費の負担増など、取り巻く環境は厳しい状況が続いている。コスト上昇分すべてを商品・サービスへ転嫁することが望ましいと分かっていても、国内消費の動向などを鑑みると慎重な姿勢を取らざるを得ない声も多い。
そこで、帝国データバンクは、現在の価格転嫁に関する企業の見解を調査した。本調査は、TDB景気動向調査2024年7月調査とともに行った。
※1 帝国データバンク「全国企業倒産集計2024年上半期報」(2024年7月5日発表)
※2 中小企業庁「価格交渉促進月間(2024年3月)フォローアップ調査の結果について(2)」(2024年8月2日発表)
■調査期間は2024年7月18日~31日、調査対象は全国2万7,191社で、有効回答企業数は1万1,282社(回答率41.5%)
■本調査における詳細データは景気動向オンライン(https://www.tdb-di.com)に掲載している
調査結果
2 価格転嫁率は44.9%と前回調査(2024年2月)から4.3ポイント上昇しつつも、依然として5割以上を企業が負担
3 業種別の価格転嫁率は、「化学品卸売」(65.0%)や「鉄鋼・非鉄・鉱業製品卸売」(63.0%)などで6割を超えた
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